北海道採集旅行【厚岸編】

2023年7月に北海道へ採集旅行へ行きました。採集地点は厚岸と函館です。今回の旅の目的はコンブ類の配偶体の研究を行うための培養株の作製、および紅藻ツノマタ類・ソゾ類、褐藻アミジグサの採集と北海道に生育する海藻の多様性の把握です。

初日は夜に到着する飛行機だったので、到着後すぐに釧路で夜ご飯を食べました。釧路名物スパカツです。これがまたバチボコに美味しかったのでした。一度ご賞味あれ。


翌日の朝に北海道大学厚岸臨海実験所へ移動し、大黒島へ船を出してもらいました。大黒島に到着すると、早速オジロワシが姿を露わにし、出迎えてくれました。夏は涼しく静かなこの実験所でずっと研究していたいものですね(by 先輩)。

大黒島ではトロロコンブ、ナガコンブ、ガッガラコンブ、オニコンブ、スジメなどのコンブ類が主に見られました。昨年度より観察される種数が減少していましたが、もしかすると水温などの変化があったのかもしれません。

左から順に、ガッガラコンブ、ナガコンブ、スジメ、トロロコンブです。

実験所に一泊し、ソーティング、培養株の作製などを行いました。

これは子嚢斑が形成されたオニコンブ胞子体の様子です。

晩御飯にはザンギ定食や厚岸名物の牡蠣定食をいただきました。これもまたバチボコに美味しかったのでした。

翌日の早朝には、昆布漁の様子もみられ、一同ご満悦。

次回は函館編です。

東京海洋大学 藻類学研究室

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